過去ログ - 夢野「強くてニューゲーム……って、ウチなのか?」ch.2『ダンガンロンパV3』
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名無しNIPPER
2017/06/01(木) 19:51:09.39 ID:ZjAwyyJ60
そんな音哉の家族構成は、自分と父母と祖父。
祖父は数ヶ月前に祖母が他界したことをきっかけに、同居するようになった。
歳に比べれば若々しい雰囲気を持つ、元気な老人だった。
音哉は祖父が大好きだった。
何故か父母には祖父とあまり関わるなと言われていたが、その忠告は無視した。
理由がわからなかったし、そういう父母の方が好きではなかったので、反抗したい気分になったからだ。
祖父は優しいわけではなかったが、同じ目線で話せる人だった。
「音哉、お前また喧嘩かァ?
ほら顔見せなさい、消毒してやるから」
「…ってぇ…染みる…!
喧嘩したっていーじゃん、年寄りの小言なんか聞きたかねぇよ!」
「年寄り言うな、クソガキ!
俺のハートはいつでも若々しいんじゃい!
大体喧嘩が悪いなんざ言ってないだろうが。
俺が若い時にゃ毎日のようにバトルしとったもんだ」
「へぇ、若い時なんてあったのかよ」
「馬鹿たれが!
こんなダンディーが小学校にいたら怖いだろうが!」
「ダンディーって…自分で言うなっつーの」
口喧嘩のような会話が楽しかった。
音哉の弁舌は、この頃形成されていったのかもしれない。
大好きな祖父だった。
祖父は週に1,2度、1人で出かける日があった。
行き先は決して教えてくれなかった。
父母に聞いても、関わるな、と言われるだけだった。
その日も、祖父は出かける準備をしていた。
小さな鞄を1つ持っていた。
「今日も行き先は内緒なわけ?」
音哉が玄関で靴を履く祖父に後ろから声をかけると、祖父は笑った。
「秘密を持つ男っつーのはミステリアスで良いだろうが」
「ミステリアスっつー歳かよ」
音哉も笑った。
祖父はよく外来語を使っていた。
今思えば、その理由は何となくわかる。
祖父が靴を履き終わったので、音哉は靴を履かないで玄関に下り、祖父が開いたドアを支えた。
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