過去ログ - 美穂「おっ、緊張してんの?」拓海「!?」
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10: ◆XUWJiU1Fxs
2017/05/28(日) 11:07:55.23 ID:/QxO5QDHo
「み、美穂?」

 普段の彼女からは間違いなく発せられないであろうフランクな言葉に面食らう拓海。言った本人である美穂も流石に今のはなかったと思ったのか慌てて弁明する。

「あっ、えっと! 今のはタメ口、っていうのじゃなくて。拓海さん的にはこう声をかけたほうがいいかなーって思って、い、一応! 私先輩だから」

 緊張しているのはお互い様なはずなのに。事実美穂も足が震えている。だけどその瞳からは強い意思を感じていた。
それはいつか自分を未熟者だと呼んでいた時のそれとは違う、成長の証であった。

「緊張するのが、変かよ?」

「ううん。緊張って、みんなすると思うし私は何回ステージに立っても頭が真っ白になりそうになりますし……だから、変じゃないです」

「アタシは変でどうにかなりそうだっての。美穂は知っているかどうか知らねェけど、これでも関東じゃ負け知らずの特攻隊長だったんだ。邪魔するものは蹴散らしてきたしアタシに勝ったやつなんて一人もいない。それがどうだ、デカいステージでファンに受け入れられるかどうかって思い出したらこの様だよ。アイドルになるもんじゃなかったな、すっかり心も弱くなっちまった」

「それは……逆、じゃないですか?」

「は?」



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