過去ログ - 美穂「おっ、緊張してんの?」拓海「!?」
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6: ◆XUWJiU1Fxs
2017/05/28(日) 11:00:56.11 ID:/QxO5QDHo
「私、このオーディションは合格したい、って思っているんです。でも、まだまだアイドルとして未熟なんですけどね」

「アタシよりアイドル長くやっているのにか?」

 美穂が未熟者なら自分はそもそも生まれてすらないな、と自嘲気味に笑う。

「最近は楽しめるようになってきましたけど今でも緊張しちゃいますし」

「緊張を楽しめる、って時点で十分だろ。そんなこと言えるくらいなんだ、オーディションも上手くいくだろ。アタシにアドバイスできることなんかひとつもねえけど、これだけは言える。頑張れよ」

「あ、ありがとうございますっ」

 深々と頭を下げる美穂。表情はさっきに比べて柔らかく自然な状態だ。拓海は少しだけ距離が近づけた気がしていた。とはいえ、まだ美穂の方は怖がっているようで足がガタガタと震えているのだけど。

「合格しなかったら、締め上げられるとか……」

「するか!!!」

 その後美穂がオーディションを見事乗り切ったという話を人伝に聞いたとき、拓海は自分のことのように嬉しがっていたとは同ユニットの木村夏樹の談である。



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