過去ログ - 夢野「強くてニューゲーム……って、ウチなのか?」ch.2-2『ダンガンロンパV3』
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名無しNIPPER
2017/06/04(日) 05:48:43.58 ID:YZedl4gB0
第4話
そのころ北澤は集落と思われる場所の家の中で小さくなって震えていた。
その震える手の中には支給武器である果物ナイフが握られている。
「こんな武器じゃ誰かが襲ってきたら殺される・・・。」
北澤はこのクラスの中にゲームに乗る人はいないと思っていたが安心は出来なかった。
北澤のいつも綺麗に束ねられているロングヘアーは今はもうボサボサになっていた。
「何で?何で私たちがこんなゲームに参加しなきゃならないの?」
北澤の目から大粒の涙がこぼれている。
「家に帰りたいよぉ。パパ、ママ、助けにきてよ。」
北澤の父と母は娘がプログラム参加という話を聞いて猛反対したため、
政府の兵士の手により殺されていたのだ。この事を北澤は知らないが。
北澤は流れ出る涙を抑えながら、親友である好美を探すために家からでた。
玄関を出ようとして家のドアを開けると、ガラッという大きな音が出てしまった。
北澤はしまった!と思ったが、もう遅かった。
ぱららららら、という音とともに北澤の腕や足、胸に激痛が走った。
好美は倒れながら月明かりに照らされるその人物の顔を見た。
その人物は一重のきりっとした美しい目とどこか異人系の顔立ちが特徴的な久遠冥だった。
北澤は激痛に耐えながら叫んだ
「どうしてこんなことをするの!?」
久遠は笑いながら答えた。
「どうしてって、これがルールじゃない!私は絶対このゲームで生き残ってみせる!
生きて帰るんだ!」
北澤は意識が失われつつあったが叫んだ。
「私たち、友達だったじゃない!」
これが北澤の最後の言葉となった。
久遠の支給武器であるイングラムが再度火を噴いた。
北澤の胸から顔にかけてイングラムから放たれた9mmパラベラム弾がめりこんだ。
北澤の八重歯が特徴の可愛げな顔に見るも無残な穴が開いた。
「私は友達だと思ったことはないんだけどな。」
久遠はそういい残すと北澤の支給武器である果物ナイフを拾ってその場を離れた。
女子1番 北澤直・・・死亡 残り4人
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