過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「重力には負けないもん!」
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253: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2017/08/01(火) 18:45:04.04 ID:ue27pw6Zo

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 「お、咲。

  今日は変なところで昼寝をするなよ?

  毎回毛布を用意するの大変なんだからな」

 「毛布かけないで起こしてよっ!

  ホームレスみたいになってるもん!」

 「おいおい、女子高生がホームレスの真似事は良くないだろ。

  ちゃんと俺が見張ってるから安全とはいえ、気をつけろよ?」

 「ジッと見てないで起こしてよっ!?

  なんでそこで起こそうとしないの!?」


 須賀京太郎と宮永咲。

 彼らは中学から続く腐れ縁である。

 何かと世話を焼きたがりな京太郎と、どこか抜けている咲は非常に相性が良かった。

 咲は一人だと良く迷子になるし、変なところで昼寝するしと無防備なことが多い。

 そんな咲に対して世話を焼きたがりな京太郎はまるでそうなるのが自然とも言えるように親しくなった。

 親しくなった、と言うよりかは張り付かれているとも言うのだがーー


 「それで、今度はどこの女の子を拾ってきたの。

  捨ててきなさいっ!」

 「おいおい、この人は生徒議会長だぞ。

  まるで犬か猫を拾ってきたかみたいにーー」

 「犬か猫どころか赤ん坊を拾ってきてるんだよ!

  なんでパパって呼ばれているの!?」

 「ぱ、パパ、この人こわいよぉ」

 「はいはい、大丈夫ですよー。

  俺が側にいますからねー」

 「ぱぱぁー!」

 「何これ……何これ……」


 とにかくまぁ、咲の聞きたいことは一つや二つではない。

 咲の目を離した隙になんでこうなっているのかとか、明らかに自分より年上の女性が完落ちしているとか。

 ただ、目の前の二人に聞いたところで状況が改善するとは思えなかった。


 「そうそう、俺が麻雀部に入ってな?」

 「初めて聞いたよ。なんで私の許可取らないの?」

 「おいおい、なんで俺が部活に入るのに咲の許可が必要なんだ?」

 「目の前の惨状を引き起こさないためにだよ」

 「?」


 冷静にツッコミを返すが反応は芳しくない。

 そして残念ながら自覚してもらえないこと自体に咲は慣れてしまっている。



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