過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「重力には負けないもん!」
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419: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2017/09/13(水) 18:00:12.70 ID:awU+3AvWo

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 【のどあこ女子会に侵された京咲】-単発次元-


 京太郎と咲は二人、放課後の部室にいた。

 京太郎は雀卓に突っ伏し、咲はそんな京太郎を一瞥もせずに本を読んでいる。

 二人とも自然すぎて覚えていなかったが、麻雀部に入る前の二人の関係によく似ていた。


 「うおおお、なんで俺はモテないんだァ……」

 「……」


 語りかけるわけでもなく呆然と呟く。

 口からは魂が抜け出てしまっているようだ。

 何度かため息を吐くが咲は反応してくれない。

 しかし、何度かチラチラと見ていると咲はパタンと本を締め、京太郎を見返した。


 「いきなりどしたの、京ちゃん」

 「いやさ、どーして俺はモテないんだろうなァって」

 「だからどーしてその思考に辿り着いたのか聞いているんだよ」

 「この前、インターハイがあっただろ?」


 咲は思い返す。

 夏のインターハイ、咲にとっては本当にいろんなことが凝縮された日々だった。

 今でこそ姉との和解も済み、こうして中学時代のような京太郎との毎日に戻ったがあの時は本当に大変だったのだ。

 しかしそのインターハイと何がモテないに繋がるのか、咲にはわからない。

 咲は京太郎にしか向けないジト目で威嚇する。


 「美少女揃いのインターハイ、一夏の思い出!」

 「ああ、うん……」

 「出会いがあってもおかしくないと思うんだよ!」

 「そうだね……」


 熱弁する京太郎を冷ややかな目で見つめる。


 「私たちが頑張っている最中ナンパでもしてたの?」

 「買い出ししてただろぉ!?」

 「あ、そうだったね。

  ありがとう」

 「フツーなら買い出しの最中にアレとかコレとかイベントがあってもおかしくないじゃん!

  なんで俺はここで咲と二人っきりになっているのか!」

 「さっきのお礼取り消していい?」


 咲は呆れ果てて再び本に目を落とそうとする。

 しかしインターハイ中に起こった「ある出来事」を思い出して再び本を閉じる。



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