過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「重力には負けないもん!」
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546: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2017/10/25(水) 22:35:34.34 ID:DHFetepto

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 ……
 …

 インターハイ特別ルールで宮永照が先鋒と大将どちらにも出ることになった。

 その話は本編に影響はないので置いておこう。

 先鋒は宮永咲が仕込んだ「もう一人の自分」片岡優希が圧倒することになる。

 意外なことに、宮永照は力を発揮することはなく収支をプラスマイナスゼロに抑えた。


 「そうやって、私の感情を逆なでるんだね、お姉ちゃん」


 咲が怒りの感情を覚えたのはいつ以来だったろうか。

 咲は京太郎に命を救われてから、常に京太郎と一緒にいた。

 彼が筋肉を鍛えるといえばマネジメントをするし、レディースランチだって頼んであげる。

 それは感謝の気持ちと、贖罪の気持ちの織り混ざった複雑な感情。

 数年かけてほぐしていったその感情を、姉は再び思い出させる。


 「まだ、許してくれないんだ」


 筋肉になる前の須賀京太郎を覚えているのは、宮永咲もそうだった。

 もちろん、どっちの京ちゃんもカッコいいと思っている。

 だからこそ、今の京太郎を許容できない姉を許せない。


 「じぇ……、じぇ……」

 「ご苦労様、優希ちゃん」


 胸化人間となった片岡優希は一定間隔でタコスを補給しなければいけない。

 帰ってきた片岡優希にタコスを手渡すと、宮永咲は再びモニターに目を向けた。


 「お姉ちゃん、決着をつけよう」


 思えば、ずっと姉に嫉妬していた気がする。

 幼い頃の京太郎が気にかけていたのは姉だったのだ。

 自分はそのおまけーーその思いが咲を惨めにする。


 「私だって、京ちゃんのことが好きなんだから」


 自分を肯定するために、プロテインを一気飲みする。

 その想いだけは負けたくない。



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