過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「重力には負けないもん！」
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566: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2017/10/27(金) 22:09:50.92 ID:Yeb4uOtWo

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　【咲ちゃんの誕生日】-みやながけ次元-


　宮永咲は不機嫌だった。

　いつものように夫を仕事に送り出し、子供二人の面倒を見る。

　遅出の姉のためにわざわざ朝食を作り、稼ぎ頭も送り出す。

　ここまではいつも通りなのだがーー


　「うぐぐぐぐぐ……」


　洗濯物をまとめる前に力尽きた。

　この歳になって癇癪を起こすのもみっともないと思いながらも、やる気がない。

　二度寝するつもりで枕を引っ張り出す。


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　10月27日は宮永咲の誕生日。

　本来ならば父や母に子供を預けて二人でデートと洒落込みたいところだったが、残念ながらそれは叶わない。

　なんと、運が悪く京太郎の出張が重なってしまったのだ。

　ごめんごめんと謝る京太郎に『気にしないで』と表面上は取り繕っていたが、内心はかなりショックだった。


　「(最近マンネリだったからデート楽しみだったのにな……)」


　どうしても長く付き合っていると扱いが杜撰になってくる。

　もちろんお互いにそのつもりはないだろうが、心を許しすぎてしまうのだ。

　デートの回数も次第に減って行くし、デートの時も軽く済ませてしまう。

　子供がいればなおさらで、二人でいちゃつく暇もない。

　もちろん咲たちには照たちが手伝ってくれる以上、環境は恵まれている。

　子供達を預かってくれることも多い。

　しかし記念日が台無しになってしまえば、こう思うのも仕方ないことだった。


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