過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「重力には負けないもん！」
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618: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2017/11/12(日) 21:47:07.07 ID:Fmb5zl5Mo

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　「(標準語ーーーー！？？)」

　「やっぱり私の標準語って変かな？」

　「そ、そんなことありません！　これはこれでいいです！」

　「ふふ、変な言い方になってるよ」

　「(まさかのお姉さん属性付与ーー！！！)」


　そう、まるで懐いた動物のように京太郎に話しかけてくれる姫子とは違う。

　標準語を喋るだけで姫子の幼さはどこかに消え、佇まいも大人のように見える。

　おそらく姫子本人は意識していないのだろうが、喋り方一つで人の見え方はこんなにも変わるものか。

　京太郎は混乱しながらも姫子を満喫していた。


　「須賀くんはどっちがいいかな？」

　「えっ、俺っすか！？」

　「うん、やっぱり標準語の方が好き？」

　「いえっ、俺は普段の姫子さんの方がーー！」


　好きです、そう言おうとしたがその言葉は喉から漏れず


　「普段の姫子さんの方が、姫子さんらしいと思いますよ」

　「須賀やったらわかってくれると思っとーと！」

　「わわわっ！」


　いきなり肩を組まれて動揺する。

　高鳴る心臓の音が姫子に聞こえないか不安になる。

　女性特有の匂いが京太郎の鼻腔を刺激する。


　「(姫子さん近い近い近い近いですー！！)」

　「須賀の偏見を持たないところすいとーよ」

　「すいとー？」

　「すいとーよ」

　「(水筒？)」
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　京太郎はよくわからなかったが、姫子は照れている。

　なんとなく踏み込んではいけない気がして踏み込まなかった。


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