過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「重力には負けないもん！」
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707: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2017/12/15(金) 21:40:08.20 ID:b6ZyNbjNo

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　「あっ、でも私ばっかり話してたらダメだよね」

　「ううん、大丈夫だよ。

　　ほら、私は人の話を聞いてる方が好きだからね」

　「そーなの？」

　「そーなの。大星さんは話す方が好きでしょ？」

　「なんでわかったの！？」

　「ふふっ」


　極端に言えば年をとったせいだろうか？

　人の幸せを見ると自分まで幸せになってしまう。

　しかし、人の幸せを見て妬ましいと思うよりかはずっと良いと思った。


　「えっとねえっとね、この前キョータローがね」

　「うん」

　「帰るの遅くなるから先に寝てていーよってLINEしたのに、私のこと起きて待ってたの！」

　「へー」

　「もー、キョータローだって忙しいのにそんなことしてさー！

　　料理まで作ってくれて、キッチンで眠そうにしてて！」

　「でも、嬉しかったんでしょ？」

　「うん！　……その時はちょっと怒っちゃったけど」

　「大星さんは幸せ者だね」

　「うん！　キョータローがいるし！」


　羨ましいと思う。

　そうやって少し喧嘩することも、理解して支えてもらえることも。

　今からでも積極的に行けば運命的な出会いがあるだろうか？

　しかし、イマイチその一歩が踏み出せなかった。

　とりあえず、今は淡の笑顔を見ているだけで十分だった。

　自分が笑っていなくても、淡が笑っていればーー


　「あっ、そう言えば言い忘れてた！！」

　「どうしたの？」


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