過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「重力には負けないもん!」
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777: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2018/01/03(水) 21:32:29.54 ID:Tm0vudP3o

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 「透華、百歩譲って誰かを射留めるのはいいとしてさ。

  なんであの男子なのさ」

 「ふふっ、先ほどの会話からして原村和の意中の人は清澄の男子で間違いありませんわ」

 「なんで」

 「原村和は『よく知らない人と』と言っていましたわ。

  つまり、本命はよく知っている人ということ!」

 「ふぅん……」

 「その原村和の想い人を私に靡かせることによって完全勝利するのですわー!」

 「あぁ……、そう……」


 一は半分聞いていなかった。

 言い分が『透華らしくない』と感じたからだ。

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  |::::::::::::八     __    >,、,.イ:::::::::::|    「要するにお気に入りになっちゃった彼となんとかお近づきになりたいんでしょ」
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. ヽ.  |  | /       | |  ト、_)    |./ /    |  | |

 この感情はまだ透華の中では小さく、恋と呼ぶには幼すぎたのかもしれない。

 しかし一によって言葉にされ、形を持ってしまえば意識せざるを得ない。


 「ま、萩原さんのお墨付きなら透華に相応しいのかもね」

 「は、一!」

 「いいからいいから、透華は僕たちの言う通りにすれば大丈夫だから」

 「ほ、ほんとうですの?」

 「うん」


 一の言葉で安心したのか、透華は幼い笑顔を向けた。

 それを見て、なんとしても実らせてあげたいと思うのは家族としての想いだろう。



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