過去ログ - 【二次創作】有山「天空ロンパ!!」椎名「5スレ目だな」【安価】
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653:名無しNIPPER
2018/06/26(火) 15:36:04.65 ID:nMigzXt30
6月11日(1日目)、AM4:36――

 


時間は少し遡る。
金城玲奈(女子3番)は、学校で――いや、市内でもトップクラスの金持ちを両親に持つ子供だった。
父親は政府の役人、母親は人気デザイナー。
何一つ不自由なく、1人娘として甘やかされて育ってきた。

そんな環境が、玲奈を高飛車な性格にしたと言っても過言ではない。
誰よりも、自分が素晴らしい。
他の人間は、ただのクズ。
玲奈の高慢な性格が、他の人から嫌われようが関係無い。
所詮、恵まれない負け犬の遠吠えだ。

そんな玲奈が、プログラムに選ばれてしまった。

予想外の出来事だった。
まさか、この自分にそんな不幸が巡ってこようとは。
例え選ばれたとしても、父親の力で何とかしてくれると思っていた。
しかし、何ともしてくれなかった。

…ふざけるんじゃないわよ、どうしてこのあたしがこんな茶番に付き合わされなければならない訳?
あたしを誰だと思ってるの?
そこらのクズとは違うのよ!?

政府の連中に言ってやりたかった。
しかし、敢えて口には出さなかった。

だってそうでしょ?
思ったままに口にするなんて、バカのすることよ。
栗原もバカよね、わざわざ自分から死ぬような真似して…

 

死にたくない。
死ぬわけにはいかない。
こんなクズたちの為に、自分が死ぬなんて嫌だ。

そんな玲奈の出した結論は、たった1つ。

あたしが、優勝すればいい。

そうだ、自分が死なないなら、他のクズが[ピーーー]ばいい。
生きるべきは、あたし――

 

玲奈は支給されたデイパックの中に入っていた武器、サバイバルナイフを自分のスカートの腰の部分に挟んでいる。
鞘から抜けば、すぐに使える状態だ。

目の前にいる、獲物に向かって――

「玲奈、何か考え事?」

「何でもないわ」

玲奈は冷めた表情の獲物――桐島伊吹(女子4番)に向かって微笑んだ。

伊吹との付き合いは中学生になってからだ。

傍から見れば、伊吹を中心として玲奈・中原朝子(女子13番)・三河睦(女子17番)が周りを取り巻いているように見えるかもしれない。
事実、何かあったときには伊吹が中心だが。


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