過去ログ - 【二次創作】有山「天空ロンパ!!」椎名「5スレ目だな」【安価】
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655:名無しNIPPER
2018/06/26(火) 15:42:44.55 ID:nMigzXt30
ふふ、所詮クズはクズらしい武器を貰っておけばいいのよ!
お似合いじゃないの!

「…で、玲奈は何なのよ?」

玲奈はにっこり微笑んだ。
風が吹き、玲奈の茶色のウェーブのかかった髪が揺れる。

作戦、決行。

「あたし? あたしは――」

すっと背中に右手を回し、サバイバルナイフの柄を持つと、鞘から引き抜く。
その勢いで、それを伊吹に向かって振る。
伊吹の前髪が数本、宙を舞う。

「れ…玲奈?」

「あたしの武器、これよ?
 中々の当たり武器だと思わない?」

玲奈はサバイバルナイフを振り回す。
伊吹はそれを間一髪で避ける。

さすが、運動神経はいいものね、伊吹。
でも…時間の問題でしょ?

伊吹の背中が1本の木の幹に付いた。
追い込んだ。

「玲奈…やめて…お願い…っ!」

伊吹が哀願している。
玲奈はくつくつと笑った。

「やめるわけないじゃない、あたしは死にたくないんだもの。
 そうよ、何であたしが死ななければならないの?
 あたしこそが生きるべき人間なのよ?
 あなたたちクズなんか、いらないのよ!」

「玲奈…っ」

伊吹の目には涙はない。
まあ、伊吹が泣く方が驚きだ。
とても想像はできない。

玲奈は極上の笑みを浮かべた。
街中の男が振り返るような、妖艶な笑みだった。

「あたしの為に[ピーーー]るなんて、光栄でしょう?」

玲奈はサバイバルナイフを振り上げた。

案外楽勝ね、この調子なら優勝だって余裕で――

 

バンッ

 

この会場に響いた初めての銃声が、玲奈の思考を止めた。
振り下ろしたサバイバルナイフは空を切り、玲奈は仰向けに倒れた。
その表情は、驚愕に満ちていた。

玲奈は一瞬、見た。

自分に向いた、銃口を。

そして、その先には――


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