過去ログ - 【二次創作】有山「天空ロンパ!!」椎名「5スレ目だな」【安価】
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712:名無しNIPPER
2018/07/13(金) 07:28:36.31 ID:U9T/2jm40

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自分の定位置となった、プログラム実施本部の左側前方――そこで、末広恭子(担当教官)はノートPCとにらめっこをしていた。
午前0時の放送を終え、書類の整理等キリの良いところまでやったところで仮眠を取った。
その後、洗顔、歯磨き、化粧――最低限の身だしなみを整え、髪はラフなハーフアップにまとめ、ヘアクリップで留めた。
そしてその次の放送――午前6時の間まで、退場者は3人。それはまあ仕方がない。闇に乗じて――というのもいい手ではあるのだろうが、動く生徒は少ないだろう。
しかしその午前6時以降も、全然死者が出ないのだ。

「動き、暫くありませんね」
突然かけられた声に驚き、恭子はそちらを見やった。
そこには、弥富(兵士)がにっこりと微笑んで立っている。
彼は今回のプログラムにおいてメインサポートをしてくれる内の一人だ。
恭子と殆ど年齢も変わらず(確か学年でいうと1歳下だ、と言っていた)、感じも良い。
少し長めで栗色の髪をしており、柔らかい雰囲気を持った好青年で、軍人だとは言わないと分からないだろう。

「これ、どうぞ」
さらに彼は恭子の前に、持っていたトレイからコーヒーを置いた。
「砂糖とミルクはひとつずつでいいですか?」
「…ええ、いいわ。どうもありがとう」
彼のさり気ない気遣いが嬉しく、意図せずとも恭子は微笑む。
「朝ごはんは召し上がりました? 僕の見たところ、まだみたいですけど」
「まだよ。…あ、でもそんな気にしなくていいから」
「いいえ、今トーストを用意していますので、持ってきますね」
そう言うと彼は軽く敬礼をし、恭子に背を向けた。


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