過去ログ - 【二次創作】有山「天空ロンパ!!」椎名「5スレ目だな」【安価】
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781:名無しNIPPER
2018/07/16(月) 20:23:03.21 ID:qvUdyG2A0

2012年6月1日(2日目)、6:00p.m.――


『あなたの世界はとても理解できない 救い様のない程歪んでるよ♪
 こんばんはー、ライドやでー!
 晩御飯食べてる子は、箸止めて聞いてなー!』

腹に響く重低音と共に歌声が響いた。
午後6時、ライド(担当教官)による定時放送の時間だ。
膝を抱えて顔をうずめていた阪本遼子(女子八番)は、ばっと体を起こした。
隣を見ると、芳野利央(男子十九番)もこちらを見ており、その手には名簿が印刷された地図とペンが握られていた。

遼子も利央も、この放送を待っていた。
約4時間前に何者かに襲われた時に、遼子たちの盾となってその場に残った仲間、蓮井未久(女子十三番)の安否がわからないためだ。

未久には、小石川葉瑠(女子五番)から託された偽銃6個セットの中の一つ、煙幕銃を渡していたので、時間を稼いだところでそれを使用して逃げている、はずだ。
未久は冷静で頭が良い、無茶はするはずがない、はずだ。
そう、全てが憶測。
あの時以来未久とは再会できていないし、探しに行くにしても足を負傷して血が止まっていない状態の利央を引きずり回して探しに行くわけにもいかず、襲撃者から逃げ切った未久が近くに来てくれるのを待っているしかなかったのだ。

「未久…無事だよね、呼ばれないよね…?」

「信じるしかない」

「…うん」

遼子は両手を顔の前で組み、祈りながら目を閉じた。
どうか、神様、未久が無事でありますように。


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