過去ログ - 【二次創作】有山「天空ロンパ!!」椎名「5スレ目だな」【安価】
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906:名無しNIPPER
2018/07/27(金) 05:36:37.69 ID:3J8jyS8e0
話を振られた黄松は子供のように大きく何度も頷くと、廊下へと一度出て、すぐに戻ってきた。
肩に、金属バットを担いでいた。
映美子の前に立つと、この教室に入ってきた時から変わらない無邪気な笑顔を浮かべたまま、金属バットを振り上げた。

「ありが特大ホームランッ!!!」

黄松の意図を察した映美子が踵を返そうとした。
右隣、光里が大きく目を見開き、口許を両手で覆った。
左隣、瀬田陽一郎(男子七番)が逃げようとして椅子ごとひっくり返った。
後方、塩屋凌(男子五番)と山田誓一(男子十九番)と園部泉美(女子九番)が三者三様の驚愕の表情を浮かべ、映美子を逃がそうと手を伸ばした。

しかしそれらすべてより早く、黄松の振り下ろした金属バットは、映美子の脳天をハイスピードで直撃した。
鈍い、何かがへしゃげる音が、藍子の耳にも届いた。
映美子の身体がぐらりと傾き、今宮朋哉(男子一番)の机の角に頭をぶつけ、床に突っ伏すまでの動きが、スローモーションのようにゆっくりと見えた。
「すみだ…さん…?」、朋哉の消え入りそうな声は、更なる打撃音にかき消された。

「2打席、3打席、4打席、5打席連続、ありが特大サヨナラホームラン!!!」

数を数えながら、黄松は合計5回、映美子の頭を殴った。
その様子を、全員が、金縛りにあったかのように微動だにせず、見ていた。

黄松が額の汗を拭う仕草をした時、映美子の頭部はもう原型を留めていなかった。
殴打した音が、なおも耳鳴りのように響いていた。


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