過去ログ - 夢野「強くてニューゲーム……って、ウチなのか?」ch.2-4『ダンガンロンパv3』
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342:名無しNIPPER
2017/06/11(日) 04:30:54.85 ID:Hil11ssc0
高須撫子(女子十番)は扉の手すりに手を掛けたが、鍵が掛かっているようで扉はビクともしなかった。
元々吊り上がり気味の目の上の同じく吊り上がりった眉を一層吊り上げ、鋭さはあるが整った顔を不機嫌に歪めた。
今からしようとしていることは不法侵入という、A組内でも上位の家柄の出であり礼儀を重んじる家庭で生まれ育ってきた撫子にとっては屈辱でしかない行為なのだが、やりたくもないことをスムーズにできすらしない状況に苛立っていた。


343:名無しNIPPER
2017/06/11(日) 04:31:43.16 ID:Hil11ssc0
無表情と銀縁の眼鏡がクールさを表している真壁瑠衣斗(男子十七番)が、できるだけ足音を立てないように気を配りながら撫子の元へ小走りで駆け寄った。
瑠衣斗の手には鈴のキーホルダーが付けられた鍵があった。

「多分合鍵、ポストの中にあった」

以下略



344:名無しNIPPER
2017/06/11(日) 04:32:18.77 ID:Hil11ssc0
身分を忘れ麗と対等だと勘違いしている木戸健太(男子六番)・朝比奈紗羅(女子一番)・鳴神もみじ(女子十二番)(いや、もみじはまだマシだ。それなりに身の程を弁え、麗を“麗さま”と呼んでいる)のことも、撫子は厭っている。

そんな撫子と瑠衣斗が行動を共にしている理由はただ1つ。
共に教室を最


345:名無しNIPPER
2017/06/11(日) 04:32:47.30 ID:Hil11ssc0
最後まで教室に残された4人の顔ぶれは、最初に健太・麗・紗羅・もみじが名前を呼ばれた時点で恐らくクラスの大半が「この4人は同じチームになるだろう」と予想したであろうものだった。
撫子に瑠衣斗、池ノ坊奨(男子四番)と上野原咲良(女子二番)――いつも麗と行動を共にしていたけれど麗とチームが別れた残りの4人だ。
ちなみに、麗たちの班が5班なので、90%の確率で出発が連続になり外での合流が容易い並びだったの


346:名無しNIPPER
2017/06/11(日) 04:33:16.38 ID:Hil11ssc0
最後まで教室に残された4人の顔ぶれは、最初に健太・麗・紗羅・もみじが名前を呼ばれた時点で恐らくクラスの大半が「この4人は同じチームになるだろう」と予想したであろうものだった。
撫子に瑠衣斗、池ノ坊奨(男子四番)と上野原咲良(女子二番)――いつも麗と行動を共にしていたけれど麗とチームが別れた残りの4人だ。
ちなみに、麗たちの班が5班なので、90%の確率で出発が連続になり外での合流が容易い並びだったの


347:名無しNIPPER
2017/06/11(日) 04:34:05.85 ID:Hil11ssc0
最初に健太・麗・紗羅・もみじが名前を呼ばれた時点で恐らくクラスの大半が「この4人は同じチームになるだろう」と予想したであろうものだった。
撫子に瑠衣斗、池ノ坊奨(男子四番)と上野原咲良(女子二番)――いつも麗と行動を共にしていたけれど麗とチームが別れた残りの4人だ。
ちなみに、麗たちの班が5班なので、90%の確率で出発が連続になり外での合流が容易い並びだったのだが、唯一合流が困難となる5班からの出発になった辺り、出発順は意図的に決められたものなのではないかと推測できた。

教室を出発してから、4人の間に会話は殆どなかった。
以下略



348:名無しNIPPER
2017/06/11(日) 04:34:41.37 ID:Hil11ssc0
れるように、撫子は地を蹴った。
脚の震えが何だ。
誰かに見つかるかもしれない、それがどうした。
追ってくる瑠衣斗との距離が離れていったが、構ってなどいられるか。

以下略



349:名無しNIPPER
2017/06/11(日) 04:35:08.15 ID:Hil11ssc0
奈良敬子


350:名無しNIPPER[sage]
2017/06/11(日) 04:35:41.93 ID:Hil11ssc0
プログラム本部から見て南南東に位置するG=05エリア。
舗装されたアスファルトの道がF=04エリアとの境目を通っているこのエリアには、この島唯一の医療機関である診療所がある。
二階建てのコンクリート製の建物なのだが、白塗りの壁は薄汚れているし、入口に向かうなだらかなスロープの両脇に付けられた手すりはペンキが剥げて白と茶色の斑模様になっている。
街中にあればあまり人が寄り付かなさそうな外観をしているこの診療所もこの島の住人にとっては必要不可欠な場所であり、人の足が途絶えることはな


351:名無しNIPPER
2017/06/11(日) 04:36:20.70 ID:Hil11ssc0
医療機関である診療所がある。
二階建てのコンクリート製の建物なのだが、白塗りの壁は薄汚れているし、入口に向かうなだらかなスロープの両脇に付けられた手すりはペンキが剥げて白と茶色の斑模様になっている。
街中にあればあまり人が寄り付かなさそうな外観をしているこの診療所もこの島の住人にとっては必要不可欠な場所であり、人の足が途絶えることはなかったようで、外観の割には扉の手すりや窓は掃除されていた(とは言っても住人がこの島を出て行ってから1週間くらいは経っているのだろう、触れば砂埃が手に付いた)。

高須撫子(女子十番)は扉の手すりに手を掛けたが、鍵が掛かっているようで扉はビクともしなかった。
以下略



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