過去ログ - 【安価とコンマ】行き当たりばったり幻想郷生活九日目
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334: ◆z07gL4YySg[saga]
2017/06/21(水) 21:44:56.79 ID:wnZzULOP0
   雨が降る。


   暑い暑い夏の日に、ザーザーと大きく音を出しながら、雨が降る。


   黒く禍々しい、邪悪な雨が降る。


   その雨はどんどん勢いを増して、降り注いでいく。


   最初は足首まで浸かる、次に膝まで浸かる、次に太腿まで浸かる。


   畑が潰れる、土砂崩れが起きる。人々は怪我をし、その生活は困難なものへと変わっていく。


   その雨は「災害」となる。天から降り注ぐ災害となる。


   それは――その「天災」はどんどん酷くなっていく。


   ――いあいあ、くとぅるふ、ふたぐん。


   ザーザーと雨が降り注ぐ中、その声が何処からか聞こえて来る。
   

水嵩が増していくごとにその声は大きくなっていく。


   まるで、何かを待ち望んでいるかのように。何かを求める様に――


そして、それを巻き起こしたその「邪神」は紅い館の遥か上空で幻想郷を見下ろしている。


   「私は……天才であり天災である」


   「私の望みは、住処である古代都市ルルイエの復活」


   「そして、この地は……私の支配下となる」


   「あは、あはは……あーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」


   高らかに笑いながら、その力を見せつける様に、また一つ雨を強くしていった。




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