2: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/06/11(日) 21:25:54.32 ID:00IL5c/k0
「かっはぁ…!」
鈍い音がリング上にこだまする。
中野友香の放った拳が、見事Pのみぞおちへと入った。
「うがっあはぁ…!」
たまらずPはその場に膝から落ちる。
『プロデューサーダウーーン!!友香選手のパンチは一発でPをアウトにするのか!?』
実況席の姫川友紀の声が会場内にやかましく響き、そしてそれに呼応するように観客席からは声援がリングに向かって飛ぶ。
「これっくらいで…アウトになんかなるかよ…!」
よろよろとPは立ち上がった。その息はまだ荒々しい。
「OK?」
「もちろん…!」
レフェリーの木村夏樹に意思表示。
大丈夫だ、まだ戦える。
「流石です…私の拳をモロに受けて立ち上がった人間はそうそういません。」
「あいにく、タフさだけがとりえなんでねぇ…!」
「…ファイ!」
『さぁー試合再開だー!』
友香は、次の一撃のためにまた拳を構える。
「次で終わらせる…!」
「何回だろうと受けきってやるよ…!」
セコンドにちらりと目をやると、凛がタオルを用意していた。
Pは「そんなもの必要ない」と、手をひらひらと振りジェスチャーする。
「――ッ!」
その一瞬の隙をつき、友香が右のストレートをPに向かって放った。
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