過去ログ - オール安価でまどか☆マギカ 19
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617: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2017/08/18(金) 21:52:20.29 ID:+CEgEGve0

 …………だからやめてっていったのに。今更過去への警鐘なんて意味がない。

 私は結局、あのコンビニのあった通りから踏み出してしまった。

 魔力の明滅する魔女結界を探ると、魔女だけじゃない。先客の存在。それにも私は苛立った。



  『……いいよもう。別に縄張りも命も奪ってやろうとは思ってないんだから』

  『魔女じゃなくて魔法少女が相手になったとしても、ちょっとこのもやもやをぶつけるくらい許してよ』

   ふと、前に別の私自身の発したそんな言葉が重なって聞こえた気がした。

   結局根は同じで、そんな自分が今では心底憎らしかった。



 ――――骨の割れる嫌な音が響いて、魔力の乗った水晶珠がお腹のなかまで掻き乱す。

 完全に勝負は決まった。私から仕掛けた“喧嘩”で死ぬなんて、なんて情けないんだろう。

 いつのまにか喧嘩なんてものじゃすまなくなっていた。……いつのまにかじゃなくて、多分、最初から。


 相手が悪かった。しかしこれも自業自得だった。

 投げやりな思いがあったからこんな悲惨な状態でも取り乱さなかったんだろう。


 うす暗い床に倒れ込んだまま上でその言葉を聞く。その言葉はどこまでも淡々としていて表情は冷たくて。

 その女によると、私は死なないらしかった。――魔法少女は魂が身体にないから。それが事実かなんて信じられるわけもないけど。


 …………とにかく、そうして、私は織莉子の駒になった。




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