過去ログ - オール安価でまどか☆マギカ 19
1- 20
835: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2017/09/02(土) 19:55:59.69 ID:SqNTvm1d0

キリカ「そうしたら…………いつかは消えてなくなってくれないかなぁ」

キリカ「そのためには私はほかに何を殺せばいい?」


 赤く縦に刻まれた傷を指で割り開くようになぞる。

 多分このくらいじゃ死なない。最初から頭の片隅で考えていた。


キリカ「…………私は壊れてたし、壊れようとしてたよ」

キリカ「でも、本当の意味で“壊れてた”なんて、気づきたくなかったんだ」

キリカ「認めたくなかったんだ。絶対に」


 ――罪悪感。自分の醜さ。嘘。虚構。ニセモノ。

 そんな偶像を見上げて、心の底から恋でもしたように大事に大事に縋っていたって。


キリカ「……私の死体をプレゼントしたら、織莉子はどんな反応をするのかな?」

キリカ「だって私にはもうそれくらいしか残せないよ」


キリカ「『何やってんだこいつ』って、冷たい目で見下ろしてくれるといいなぁ」


 ……どこまでも鋭く、冷たい眼差しを思い出す。

 それなのに、目に浮かぶのは私の手を取って涙ぐむ織莉子の姿だった。


 口の端を三日月に釣り上げる。


キリカ「……ざまあみろだ」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/596.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice