過去ログ - オール安価でまどか☆マギカ 19
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920: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2017/09/07(木) 22:17:34.00 ID:sWtWX8J40
玄関に迎えに出ると、さっき見た幻影と違わぬ姿がそこにあった。
一つ違うところと言えば――頭に見覚えのない髪飾りがあるくらい。そういえば昨日見た時も着けていた。
昨日だってお互いぎこちなくほとんど話すのを避けていたのに、一体何をしに来たのだろう。
キリカ「……久しぶり」
昨日も会ったのに、彼女が発したのはそんな言葉だった。
覚えてないということはない、と思うけれど。
彼女の肩に手を伸ばすと、驚いたように少し肩を竦ませて声を上げた。
キリカ「わっ……何?」
織莉子「……たったさっき会ったばかりじゃない」
キリカ「さっき……? 会ってないよ。誰かと見間違えたんじゃない」
織莉子「そう。じゃあ本物なのね」
キリカ「……それより上がっていい? いいよね?」
織莉子「え、ええ、ちょうど紅茶を用意したところよ。貴女の分も淹れておくわ」
ほぼ私が返事を返す前に中に上がり込んでいった。
……この子、こんなに図々しい性格だったかしら。
そう思ったけれど、やはりさっきの幻影でもない、キリカ以外の何者でもなくて受け入れるしかなかった。
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