過去ログ - 【艦これ】イ級(故郷の……に……帰りたい……)【安価とコンマ有り】
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[saga]
2017/07/03(月) 21:43:54.18 ID:6+o+vWRh0
提督「さて、積もる話しもあると思う。質問があれば、答えられる範囲で答えるが……」
防空棲姫「じゃあ、質問するわね。何故、私達を受け入れる気になったのかしら?」
防空棲姫「あなた達は、私達の事を害獣かなにかだと思っていると聞いたけど……」
提督「ふむ……。誰から聞いたかはしらないが、その認識は間違っていると最初に言っておこう」
提督「大本営に直接問い合わせたんだ、深海棲艦とはなんぞや? とね」
提督「君らは負の意識の塊、というのがこちらの分析結果だが……。負の意思というと憎悪等を想像してしまいがちだが……」
提督「未練、と言いかえるとどうか、と。言われてね」
防空棲姫「つまり……?」
提督「故郷の地を今一度踏みたかったというのは立派な未練だろう。そして、過去にも君と同じような子を受け入れた事例があった」
提督「何も、全てを悪として、攻撃しているわけでは無いのだよ。現に今回の件は大本営も了承済みだ」
提督「もっとも……、攻撃的な個体も多い上、いちいち話しかけていては命がいくつあっても足りないから、先制攻撃を行っているのは事実だがね」
提督「時間をかけてでも、ゆっくりと、君らの未練をなくして行き、鎮める事が仕事なのだよ」
防空棲姫「私は……、今後どうなるのかしら?」
提督「今後、か」
ピシリと、ガラスがヒビ割れるような音が執務室に響き渡る。
提督「故郷の地を、思う存分たのしめばいい。街に繰り出してもいい、ここの艦娘達と話したり遊んだりしてもいい」
防空棲姫「今の音は……?」
提督「気づかない……か。右手を見てみるといい」
君が言われるままに右手に視線を移すと、そこには、大きな亀裂が入っている。
防空棲姫「これは……何……?」
提督「君の核になっているのは、帰りたいという未練だ。それが果たされた今……」
防空棲姫「私が居る理由が無くなる……?」
提督「以前の事例では……、受け入れた深海棲艦は、数日後には一握りの塩の塊になってしまったそうだ」
提督「君が塩の塊になってしまっても、君の仲間たちを無下にはしない。それぞれに聞き取りを行い、その願いを聞き……、送ろうと思う」
防空棲姫「……。お願いします……」
提督「……最後にこちらから一つ質問だ。君たちの背後を少々離れてついてきた艦隊は、君たちの知り合いか?」
防空棲姫「え?」
君には全く心当たりが無い。
提督「いや……聞くまでも無い、な」
提督が窓の外に視線を向け、君もそちらを向く。
海が……、遠くから赤く変色していくのが見えた。
提督「さて、私は艦隊の指揮を取らなければいけない」
提督「君はゆっくりお茶でも飲んでいるといい。これを持って食堂に行けば、甘いものを出してくれる」
提督は君に間宮と書かれた紙片を手渡し、もう一度海に向き直る。
「赤い海を観測、鎮守府近海まで迫っています!」
無線機から、声が響いてくる。
「深海棲艦の発生を確認、近すぎます!」
「敵機接近!」
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