過去ログ - 【デレマス】元・クールPと堀裕子の話
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12: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 17:07:28.23 ID:+HJcVzfB0
「プロデューサー。それ完全に惚れられてるね」

「やっぱりそうなのかな」

「多分。間違いなく」

「多分なのか間違いないのか」

「じゃあ、間違いなく、だね」

「なんてことだ」

私は以前の担当である渋谷凛とカフェで話をしていた。

私と堀裕子とのやりとりを見て、渋谷凛は「恋人なのか?」と疑問を抱いたらしい。

そして先ほどそれを聞かれた。

私は違うと否定した。

首をぶんぶん振って否定した。

「プロデューサーと担当の関係だよ」

「ふーん…でも、はたから見ると付き合ってるようにしか思えないよ」

「うむ」

「うむ、じゃないよ。まったく」

「変なことはしていたつもりはないんだけどな」

「なんでこうなったのかはともかくさ、どうするつもりなの?」

私は渋谷凛に訊かれて戸惑った。

うなるほかなかった。

そして結論を出した。

「私はプロデューサーだ。彼女がアイドルとして成功するために努力するだけだよ」

私は自信を持って答えた。

だが、渋谷凛は眉を寄せた。

「問題を先送りにしてない?」

「大丈夫だ。心配してくれてありがとうな」

私は渋谷凛に礼を言った。

渋谷凛は黙ってコーヒーを飲んだ。

帰り際に「何かあったら頼ってよ」と素っ気ない口調で言われた。

「あとさ。たまにでいいからまたお茶に誘って」

私は「了解」と答え、彼女と別れた。

携帯を見ると堀裕子からの着信が残っていた。

電話をかけると彼女の嬉しそうな声が聞こえてきた。



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