過去ログ - 【デレマス】元・クールPと堀裕子の話
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◆hAKnaa5i0.
[saga]
2017/06/30(金) 12:21:07.60 ID:EJIj/W+V0
堀裕子と初めて対面したのは春のことだった。
私は寮の近くにあるカフェを集合場所にした。
前の仕事が長引いて少し遅れることになった。
堀裕子に連絡を入れると、「では。カフェの中で待っています!」とメールで返信があった。
私は10分ほど遅れて到着した。
カフェに入ると、彼女はなぜか小さな子供と向き合っていた。
子供は泣いていた。
突然、堀裕子はスプーンを2つ取り出して、それを自分の目に当てた。
「ムムムーン! さいきっく・にらめっこです!」
「ほら、あっぷっぷ〜♪」
堀裕子は舌を出したり、口をすぼめたりして、変顔を披露した。
子供は泣き止んだ。
子供は笑った。
しばらくの間、堀裕子は子供に笑顔を見せていた。
子供が離れると私は声をかけた。
「初めまして。新しく担当になるクールPと申します」
私は堀裕子の顔を知っていた。
だが、堀裕子は私の顔を知らなかったらしい。
「み、見ていたんですか!?」
彼女は上ずった声で言った。
動揺していた。
私は頷いた。
堀裕子への第一印象は「いい子」だった。
その後、私たちは仕事の話をした。
「キミには目指しているゴールはあるのかい?」
私は彼女に聞いた。
「もちろんです! 私は自由自在にさいきっくを操れるエスパーになります!」
「ごめん。言葉が足りなかったね。『アイドル』としてのゴールはどこかな?」
「はい! 私は自由自在にさいきっくを操れるエスパーアイドルになります!」
「うん。さっきと言っていることが同じだね」
私は認識を改めた。
堀裕子は少しばかり癖のある子だ。
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