過去ログ - 【艦これ】イ級(故郷の……に……帰りたい……)【安価とコンマ有り】その2
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638: ◆r3J8wr8gzWTW[saga]
2017/07/19(水) 00:10:24.62 ID:tN7n2UEQ0
提督「神風、席を外してくれるか?」

神風「うん、じゃあしばらく外に出てるね」

神風が外に出たのを確認し、それから君は話し始める。

提督「……彼女はな、敵である私にに沈めてくれとまで言った事がある。正直、そこまで酷使している事については我慢ならないのだが……」

元帥「それは私も同感です。何かでっち上げて牢屋にでも叩き込んでしまってもいいのですが……」

提督「そもそも紐付けとは?」

元帥「さてそれを説明するには……、あなは自分についてどれぐらい知っていますか?」

提督「深海棲艦について……か。あまりしらないな」

元帥「ここから先は機密なのですが」

元帥「かつての艦の魂、所謂船霊様ですか。その分け御霊が彼女ら艦娘です。ではあなた方は? それが多数混ざり合ったり、共に沈んだ者の未練や怨念が混ざった物です」

元帥「ただ、敵を見つけては攻撃するだけの者が多いのもそのためかと」

元帥「本来であれば、私達軍よりも、拝み屋のほうがあなた方の相手をするに適任なのですよ」

提督「ほう……」

元帥「大本営は一つ、大嘘をついていましてね」

提督「大本営の発表が嘘と誇張まみれなのは昔からだろう。私の記憶にもある」

元帥「『艦娘は解体されれば人間に戻る』という発表がありますが、実際は彼女らは人間には戻りません。海に還るだけです」

提督「ふむ……」

元帥「かつて艦であった彼女ら自身にも未練はあります。こと、先の大戦で敗北した事もあり、勝利したいと願う者も多い」

元帥「そこで、分け御霊として呼び出し、未練を叶え、あるいは幸福になってもらい、海に返し、海にたまった未練を徐々にでも祓っていくのが目的というわけです」

元帥「つまり、あの提督が行っている事は利敵行為にしかならない、という事ですよ。怨嗟をためて海に還えしてしまっては話しにならない」

元帥「そこで紐付けの話しにもどりますが……。これは提督が死んだ場合です」

元帥「提督が死んだ場合、紐付けされた艦娘は即座にすべて海に還ります。今の状況のまま海に還ってしまってはマズい」

提督「何故そんなことを?」

元帥「慕う提督の死を知らせないため。辛い事は知らない方がいいし、復讐心など持たない方がいい」

元帥「そして自殺を図る人間は隙きあらばやります。牢屋に叩き込んでも、衣服を使ってそうする場合もある」

元帥「更迭から紐付け先の変更まで一気にやらなければいけない。それで少々面倒なのですよ」

提督「……仮に自分が代わりに提督の椅子に座るとして、深海棲艦が提督になるのは問題は無いのか?」

元帥「無くは無いですが、些細な事です。あなた方は別に敵では無い、救うべき『過去の大戦の犠牲者』なのですから」

元帥「まぁ……、意思を持たない者や憎悪が主になって固まってしまった者は流石に討伐する他無いのですけどね」

元帥「あなたがやりたいなら、そうしてもらうほうがいい。そうすれば海の未練が少し減ります」

元帥「神風さんを筆頭にして、艦娘のために心を砕いてくれたあなたの事です、敵対される心配はしていませんしね」

提督「そもそも提督とは何をすればいい?」

元帥「戦果を上げるために頑張ってもいいし、艦娘達とのんびりお茶をすすっていてもいい。好き合ったなら乳繰り合うのも自由です」

元帥「流石に、管理地域の防衛はしてもらいますが、それ以上の事は任意です」

元帥「戦果に応じた景品と肩書の変更はあったりしますがモチベーション維持や、艦娘と共に達成感を得るため以外の意味など今の所は無いです」

元帥「給料もそう大きく変わったものでは無いですしね」

提督「その効果は上がっているのか?」

元帥「徐々にですが深海棲艦は減ってきていますので、一定の効果は上がっています」

元帥「あなた方のような、憎悪以外の感情を主にした意思を持つ深海棲艦が此の頃ちょくちょく見られますのでそれもいい兆候といえるでしょう」

提督「なるほど……」

元帥「と、こういった理由から、あなたさえ良ければあの鎮守府の提督になり、面倒を見てくれるのであればそれが良いと考えますが、いかがです?」

提督「ふむ……」

↓1〜3 さて……。君はどうする?


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