過去ログ - 【モバマス】ほたるのひかりが眩しくて
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6: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2017/07/28(金) 00:25:36.19 ID:PLAdNUDk0


―――決して、白菊さんが嫌いなわけじゃない。

あんなにいい子なんだもの。嫌えない。

だけど、どうしようもなかった。

あの子の華を知って湧き上がった怖さ、嫉妬。

そして、羞恥心。

あの子の輝きを見て初めて、あたしは、自分が純金だと信じて粋がっている、金メッキの人形だったのだと気がついた。

あの子と一緒に並んだら、あの子が輝きだしたら。

きっと、誰の目にも、あたしのの輝きが金メッキだってわかっちゃう。

金メッキはたちまち剥がれて、みすぼらしい地金のあたしがみんなの前にさらけ出されてしまうだろう。

それがどうしようもなく怖くて、恥ずかしくて、悔しくて、ねたましくて。

仕事をボイコットすれば、自分の評判を落すなんてことは、わかっていて。

それでも、怖くて、どうにもできなかった。

「白菊さん、ごめん」

彼女に届くはずのない、謝罪の言葉を口にする。

「ごめんなさい、ごめん、ごめん…」

涙と羞恥心と罪悪感で顔をぐちゃぐちゃにして、あたしは泣いた。



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