過去ログ - 【安価とコンマ】行き当たりばったり幻想郷生活十一日目
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◆z07gL4YySg
[saga]
2017/08/15(火) 19:44:10.86 ID:y2bQH4UG0
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ゼフィル「へー、紫さんってスキマ妖怪って種族じゃないんですねー」
幻想郷縁起にある紫のページを見ながら、ゼフィルはそう言った。
阿求「紫さんは一人一種族の妖怪ですからね。なのでスキマ妖怪ではなく、妖怪。とさせていただいているんですよ」
ゼフィル「どんな事が書いてるんですかねー。何か面白い事が書いてあればいいのですがー」
阿求「……聞いてないですね」
ゼフィル「へぇ、一日に十二時間以上寝てて……冬眠とかするんですねー」
阿求「まあ、冬眠と言ってもただぐっすり寝てるだけな気もしますけどねー。去年の冬もスキマを使って普通に起きてましたし」
ゼフィル「そうなんですかー……博麗大結界の管理……スキマを使った神隠し……なんか凄そうなこともしてるんですねー、紫さん」
阿求「前者は式に任せっぱなしな気もしますし、後者は……まあ、悪戯みたいなものですね」
ゼフィル「悪戯……じゃあ、このスキマも悪戯なんですかねー」
阿求「……はい?」
阿求がゼフィルの方を見ると、近くのテーブルの上にある饅頭や煎餅を皿ごと持って帰ろうとするスキマから伸びた女性の手があった。
ゼフィル「紫さんおはようございますー、私も一つ貰いますねー」
ゼフィルがその皿から饅頭を一つ取ると、その皿はスキマの中に入った後。もう片方の手で小さく手を振ってからスキマごと消えていった。
阿求「…………ぜ、ゼフィルさん!なにのんびりお饅頭食べてるんですか!?止めてくださいよ!」
ゼフィル「んー、大丈夫ですよー。だ、だから揺らさないでくださいよー」
阿求「うぅ……私のお饅頭がぁ……紫さん今度会ったら覚えておいてくださいよ……」
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