過去ログ - 青年「サイバーパンクから」少女「異世界転生?」
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15:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 17:58:13.61 ID:uB+gzxaoO
マイ「(いや、落ち着け、落ち着くのよヤン。こんなこともあろうかと私はバッテリーパックを2個もってきている!)」

ヤン「(でもそれもずっとというわけにはいかない。僕のバッテリーは後4日しか持たない計算になる。)」

マイ「(節電モードなら?)」

ヤン「(持って一週間が限界。)」

マイ「(どどどどどうしよう…ヤンが…ヤンが…)」

ヤン「マイ、落ち着いて。もしかしたらこの世界にも電気を確保する手段があるかも知れない。」

マイ「でも、でも…」

ヤン「極端な話、針金でできたコイルと磁石さえあれば電気はどうにかなる。時間は相当かかるだろうけど。」

マイ「ないかもしれないじゃない!」

ヤン「マイだったらこの世界にあるものを使って簡易発電機くらいつくれる。僕は信じてる。」

マイ「んなもん作れるわけないでしょ!こちとら生まれて初めて電気のない文明初体験なんだからそんな簡単にサバイバルなんかできるわけ…」

ヘレーデ「あのう…。」

マイ「ハッ!ハイ!(し、しまったー!焦って大声で色々話しちゃったー!?こ、これは怪しまれる!?ヤンがアンドロイドだってばれちゃうー!?)」

ヤン「(アンドロイドとかロボットって概念自体なさそうだけどねこの世界)」

ヘレーデ「あの、いまいち話の要領が上手くつかめないのですが…でんりょく?というものが必要なのですね?」

マイ「ええと…それはー、そのー…あのー、なんていうか」

ヤン「電気をご存じですか」

ヘレーデ「確か、魔導師様のおっしゃっていた、雷の性質をもった力のことをそう呼ぶものだと。旅の人の受け売りで、詳しいことはわかりませんが…。」

ヤン「そういった力の扱いに詳しい方がいるのですか?」

ヘレーデ「教会の神父さまなら、多少お詳しいかもしれませんが、魔法の扱いに長けているという話は聞いたことがありませんわね…」

ヤン「(魔法??)そうですか、わかりました。クエストは今どのような依頼があるのですか?」

ヘレーデ「よろしいのですか?」

ヤン「いずれは必要になりますが、今すぐ用意しなければどうこうという話でもないので。それよりも、今日の日銭を稼ぐ方がより重要だと私は判断しました。」

ヘレーデ「ですが…そちらの方はなにやらしがみついて泣いてますけれども…」

マイ「ぐすっ…ヤン…よかった…電気あるんだね、ひっく…よかったあ…。」

ヤン「マイ、マイ。大丈夫だから、泣き止んで。クエストは僕が引き受けるから、マイは先に休ませてもらうんだ。」

マイ「…でも、私…」

ヤン「マイに倒れられると僕も困る。マスターの身の安全を確保するのが僕の役目でもあるんだから。役目を果たさせてくれ。」

ヘレーデ「そうですよ。ヤンさんの言うとおり、大分お疲れの御様子ですし…、慣れない長旅は、女の子には過酷ですから。」

マイ「わ、私は…」

ヤン「マイ?」

マイ「うっ…わ、わかったわ。正直、しんどいし、今日は休ませてもらうわ。だけど、ヤンに任せきりはイヤなの。明日からは私もちゃんとクエスト受けるから!ヤンの力になるからっ!」

ヤン「わかった。それでいいけど、無理はしないで。」

マイ「…ヤンもね。」

ヘレーデ「では中に。どうぞお入りください。」


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