3:名無しNIPPER[saga]
2017/08/22(火) 00:10:38.53 ID:eBmPymF+0
伊織「まぁ簡易なものだったらしくてですね、箱に屋根くっつけて屋号の入った行灯ぶら下げ、風鈴がちょんとぶら下げてあったらしいですな」
伊織「お客様も聞き覚えのある言葉だと思いますが、その当時こういった蕎麦屋を【二八蕎麦】と言いまして」
伊織「深夜の街中を聞き触りのある声では支障でますので「そ〜〜ば〜〜♪ぅ〜〜♪そ〜〜ば〜〜♪」と言った具合で回ってたようです」
伊織「この「二八」の部分については色々説があるんでございますが」
伊織「おそらくお客様のほとんど、うどん粉、まぁ小麦粉ですな、が2、そば粉が、8、の割合で作られているから二八蕎麦と言う説を信じていらっしゃると思います」
伊織「もう一つ説がございまして」
伊織「その当時この屋台の蕎麦の1杯の勘定、所謂お会計が決まって16文だったらしく」
伊織「そこから2×8の16、解りますか? お客様の中で掛け算がわからない方は後で楽屋の方に来ていただければ」
伊織「家の眼鏡のプロデューサーがそれはもう恐ろしく丁寧に教えてくれますので是非どうぞ」
伊織「まぁその28の16から二八蕎麦と言われた説があるようですな」
伊織「この説はもう真っ向真っ二つに割れておりまして」
伊織「今のきのこたけのこかと言った具合で大舌戦が行われているようです」
伊織「私共の事務所だけで、ですが」
伊織「ところで皆さん、こういった落語で出てくるこの【文】と言う通貨単位、現在のいくらくらいだと思います?」
伊織「庶民がフラッと寄った屋台蕎麦が16文です、私はね、立ち食いソバなんてのはあまり頂かないんですが」
伊織「駅にある、あの立ち食いソバですな、あの感覚と照らし合わせてみるってーとですね」
伊織「おそらく20円いかないかな? くらいの物だったと思いますよ、二八蕎麦一杯で300円くらいのものだったんじゃないかなと」
伊織「まぁまぁ、そんな二八蕎麦を使った話……は有名な「時そば」なんですが」
伊織「勘定のさなかに刻を聞いて勘定ごまかすお馴染みのアレですな」
伊織「それを少し現代風にしたお話をひとつ」
伊織「今回はおしゃべりさせてもらおうかと思っております」
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