過去ログ - 渋谷凛「プロデューサーは何派?」
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1: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2017/08/22(火) 15:34:43.84 ID:ryn1QpcY0
「それ、この前の?」
ついこの前の動物モチーフのお仕事、その撮影の合間に撮った写真たちがモニター上に並んでいたから、思わずプロデューサーに声をかけた。
どうやらプロデューサーは作業に集中していたらしく、少しびくっとして振り返る。
「あ、ごめん。びっくりしたよね」
「大丈夫。うん、この前の」
「この子、かわいかったよね」
表示されているたくさんの中の一つを指で示すと、プロデューサーはそれを開いてくれた。
私と、一緒に写真を撮ってくれたオオカミの子がモニターにでかでかと表示される。
プロデューサーがマウスをかちかちと操作して、撮影時間順に写真を送っていくと、ついこの前の記憶が鮮明に蘇る。
強張った顔で、おっかなびっくりオオカミの背中に手を伸ばす私に始まって、にやけた顔でオオカミを撫でまわす私で写真は終わる。
最後の一枚は、少しだけ私の髪がぼさぼさだった。
「最後の、髪ぼさぼさになってるな」
「いや、プロデューサーのせいなんだけど」
私が言い返すと、プロデューサーは「そうだったっけ」なんて言って、とぼける。
ぼさぼさの理由は、あのとき「プロデューサーも撫でてみて」と私が促したら、どさくさに紛れて私の頭まで撫でてきたからだった。
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2: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2017/08/22(火) 15:35:08.36 ID:ryn1QpcY0
○
「お仕事中に邪魔してごめん。もう行くね」
3: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2017/08/22(火) 15:35:36.22 ID:ryn1QpcY0
○
「それより、プロデューサー、そんなことしてる余裕あるってことはもう上がれるの?」
4: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2017/08/22(火) 15:36:02.42 ID:ryn1QpcY0
○
車で待つこと数分。
5: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2017/08/22(火) 15:36:30.89 ID:ryn1QpcY0
○
予想どおり、いつもの喫茶店に到着し、一番奥の席に通してもらう。
6: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2017/08/22(火) 15:36:57.53 ID:ryn1QpcY0
○
「そういえば、聞きそびれたんだけどさ、結局のところどっちなの?」
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