108:名無しNIPPER[saga]
2017/09/04(月) 21:35:06.81 ID:0AW4qNkn0
返信があった手前、忘れてるわけではないとは思うけど、彼女は連絡がまめなタイプだから、少し不安になる。
まあ、何もなくてもそういうことはあるが。
西の空を眺める。夕日が射している。
風が冷たく吹いてきて、夏服ではだいぶ肌寒さも感じる。
なんとなく携帯を取り出して写真に収める。
いろいろと風景だったり景観だったりを撮ることが多くて、写真フォルダにはそういう写真ばかりがたまってきている。
「おまたせー」と後ろから声がして、振り返った。
「ごめん、ちょっとクラスでばたばたしてて」
「大丈夫だよ」
「……待った?」
「ぜんぜん」
「よかった……じゃ、お兄ちゃん行こっか」
二人並んで歩き出す。
夕暮れ時だというのに、ここを通る生徒の姿はない。
うまく形容できないような、そんな不思議な気持ちになるのはどうしてだろうか。
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