2:名無しNIPPER[saga]
2017/08/26(土) 21:08:22.44 ID:0Xh/ck4b0
あーあー、と唸り声を出して畳に寝っ転がったのは、幼馴染のソラ。
幼稚園からの友達で、幼小中ときて、高校までも同じ所へ進学した。
中学からはなんとなく一緒に帰宅部で、毎年の夏だって二人でぐうたら過ごすことが多かった。
その気になれば運動やら勉強やらも上位層に食い込める実力は持っているはずなのに、
その持て余した力を音ゲーとダーツに(主に)費やすという変わった奴だ。
「おまえらどれくらい終わった?」
彼が半ば諦めたような口調で言う。
「五割がいいとこかな……」
冷めた口調で答える彼は、俺の隣に座って黙々と数式を解き続けている。
「善くんはさあ──」と、ソラが口を開く。
「サッカー部で忙しいのに、そんな量の課題出されて何とも思わないのかよ!」
「まあでも、俺ら遅れてるし……」
その通りである。
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