204:名無しNIPPER[saga]
2017/10/01(日) 02:24:01.54 ID:6/W7nyI80
まあ、そうとは言っても何を考えているのかはわからないし、
普段ゆったりとした口調と動きをしているから、それが少しでも機敏になったらいつもと違うように映る。
好きなことを話す姿は、年上とは思えないほどのあどけなさが垣間見れる。
「私のことはいいからさ、白石くんはどうなの?」
「なにがですか?」
「ほら、彼女とか好きな人とかいるかって話」
男の子と恋バナしてみたかったんだよね、と彼女は続ける。
「いませんよ」
「……」
「……なんですか」
「んー」
探るようにじっと見上げられる。
溜め息が出そうになるのを堪えて彼女の隣に腰を下ろすと、ふっと視線が俺から外されて、ドアの方に移った。
「やっぱり白石くんわかりやすいよ」
「……はあ」
こういうのは取り合わないのが吉だ。
無駄に否定すると余計に嘘だって思われるオチが見えている。
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