278:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 01:37:06.84 ID:x7PMoiGY0
「ねえ」
冷めた口調ではっとする。
彼女を腕から解放する。手櫛で髪を整えながら、居心地悪そうにひきつった笑みを浮かべられる。
なにしてんだ俺。
性犯罪者並みの行為だ。昨日の佑希とはわけが違う。俺は男で、彼女は女だ。
「べつになにされてもいいけど、場所くらい考えようよ」
「ああ、ごめん」
"なにされてもいい"。
……聞かなかったことにしよう。
「とりあえずほかの場所いこ」
「へい」
奈雨は先を進んでいくので、そーっと部室の扉を開けてみた。
案の定胡依先輩はソファに座っていて、寝てはおらずカップラーメンを食べていた。
ドアが僅かに開いたことには気付いていないようだったので、ゆっくりと閉めてから彼女のあとを追った。
上か下か迷ったけれどきっと上だろうと思い階段を駆け上がると、中盤の踊り場に彼女は立っていた。
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