287:名無しNIPPER[saga]
2017/10/09(月) 13:19:39.77 ID:kWAsA2wb0
【揺れる】
放課後になり部室に向かうと、制服姿の東雲さんがソファに座っていた。
思わず二度見した。嘘、五度見ぐらいした。
だって超おしとやかなんだもんな。
この学校の制服をここまできちっと着ている人なんて見たことないし、ちゃんと着こなしててかわいいし。
いやまあ、同じ学校ってことのほうが驚くべきだと思うけど。
そういえば学年と苗字まで訊いておいて学校名は訊かないままでいた。
固まる俺をよそに胡依先輩は珍しくお茶を出したりなんかしちゃっている。
視線を察知され彼女もこちらを向いた。
「あ……」
「あ、うーん……こんにちは」
「こ、こんにちは……えっと──」
「なになに、ふたりはお知り合い?」
明らかに訝しむような目を向けられる。知り合い……知り合いではあるけど、まあ知り合いか。
「ちょっと」
「うん、ちょっと……です」
ストーカー客。いや違うけど。
カフェ店員と客、うん。言わなくていいや。
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