699:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 02:46:20.22 ID:6C7ZJzN00
「話戻しますか」
「もう私は話さない。白石くんの話をしよう」
「しませんよ」
「シノちゃんに手を出したら許さないんだからね! めっ!」
これはこれで冗談なのかガチで言っているのか判別がつかないな。
「俺は別に東雲さんのことは」
「知ってる」
言い終わらないうちに断言される。
そういえば、そういう話を前にもしたっけか。
「でも」と彼女は口を開く。
「白石くんはシノちゃんに頼ってほしそうにしてる。
それが、私はちょっとだけ気になる」
「そういうふうに見えますか?」
「うん。まあ、白石くんの優しさってそういうところだと思うよ」
「ちっちゃくて庇護欲が唆られるんじゃないですかね」
「今真面目な話をしてるつもりだけど」
それまでよりトーンを落としてじいっと目を見て言う。
逸らしちゃいけないと思ったが、結局耐えきれずに逸らしてしまった。
だが、俺の様子を見て彼女は「ふふふ」と笑う。
は? と思って目を戻すと、先輩はいつもの笑みを取り戻していた。
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