771:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:24:18.99 ID:YvRDjLe80
まだ数回しか会っていない子にさえ、あっさり見透かされてしまっている。
……違う、俺が自分で見せつけていたのだろうと思う。
俺はとっくの昔から気付いていて、きっと誰かにそのことを糾弾されたかったのかもしれない。
772:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:25:01.68 ID:YvRDjLe80
思わず声を失った。
その瞬間だけ世界が止まってしまったかのように思えた。
秋風さんに言い当てられた時と似ている。核心をつかれてしまった。
773:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:25:47.94 ID:YvRDjLe80
──私なんかより、白石くんの方がよっぽど優しいよ。
──白石くんはシノちゃんに頼ってほしそうにしてる。
胡依先輩の忠告はこういうことだったのだと思う。
774:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:26:39.97 ID:YvRDjLe80
俺は違う。そういう優しさは持ち合わせていない。
一度彼女を頼ったらどんどん駄目になってしまう自分を見ることが怖いから、あらかじめ優しい自分を装っているだけだ。
「奈雨ちゃんのことを本当に妹としてしか見ることができないなら、きっぱり拒絶してほしいんです」
775:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:27:20.90 ID:YvRDjLe80
その名前が出たのは意外だった。
何かがあるのだろうとは思っていたけれど、とにかく驚いた。
「あの人は、自分のことばっかり。それが他の人を傷付けるだなんて、微塵にも思ってない」
776:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:28:11.11 ID:YvRDjLe80
「もちろん、知ってましたよ。
でも、先輩経由で佑希先輩まで伝わるとわたしとしては面倒なので、嘘をつかせてもらいました」
全く知らなかった、と。
777:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:29:14.91 ID:YvRDjLe80
「いっそのこと、いま以上のことをしちゃえばいいんじゃないですか?」
「……は?」
778:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:29:46.53 ID:YvRDjLe80
【rewind】
──たとえばさ、
779: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2017/11/30(木) 23:30:26.98 ID:YvRDjLe80
今回の投下は以上です。
780:名無しNIPPER[sage]
2017/12/01(金) 06:42:13.92 ID:oJBTcEIy0
乙
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