800:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 00:16:59.13 ID:HHfyV3AE0
彼女は他者から認められないことにひどく怯えていた。
いつも誰かに褒められていないと、自分の存在意義を疑うような言動を取ることも少なくはなかった。
だから、彼女は自分の弱い内面を鎧を纏うために、すべてのことに全力で取り組むようになっていった。
でも、そんなに躍起になっている佑希よりも、俺の方ができてしまった。
そりゃあ同じ環境で同じようなことをしていれば、同程度の実力にはなるし、そうなってくると向き不向きの問題になってしまう。
男女差もあるかもしれないけど、小学校くらいだと女の子の方が成長していることが多いだろうかは、あんまり関係はないだろう。
佑希は俺よりできないことがあると、決まって母さんに泣きついた。
父さんは今と同様仕事で忙しくて、家に帰って来るのは俺たちが寝てしまってからだった。
それで、母さんは佑希のその態度を見て、いつもうんざりしたような顔をしていた。
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