857:名無しNIPPER[saga]
2017/12/14(木) 18:58:26.52 ID:oAV4+yJj0
「……あっ、そっか。白石くんは一回家に戻って帰ってくるって言ってたよね」
「家でいろいろあって、遅くなりました」
「そっかそっか。それで、どうしてこんな暗くして作業してたの?」
「えっと……ソラが寝てたんで、起こすと悪いかな、と」
少しの歯切れの悪さが見え隠れする未来くんの言葉を聞いて、部長さんは顎に手を当てつつも、ずんずんと中央に向かって進んでいく。
ソファの位置まで着くと、未来くんが「あ、そこは」と慌てたように声を上げるのが聞こえた。
リモコンを探して彷徨う部長さんを横目に腰を下ろそうとすると、太ももに変な感触。
ていうかこれ……毛布と……。
「……人?」
ぱちり、と部屋に明かりが灯る。
未来くんがわりかし驚いた顔をしてこちらに駆け寄ってくる(当然私はすでに立ち上がっていた)。
彼の目元は微かに赤みを帯びている。
暗い中でパソコンとにらめっこをしていれば、そうなって普通なのかな。
動物柄の毛布をめくると、初めて見る女の子がすうすう寝息を立てて寝ている。
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