94:名無しNIPPER[saga]
2017/09/02(土) 01:09:44.00 ID:2VirUVWm0
「あー、君が……。ちょっと待ってね、お茶淹れるから」
そう言って立ち上がって、ケトルでカップにお湯を注ぐ。
初対面の俺が見てわかるくらいふらふらしている。
適当に座っていいよ、と言われたものの、さっきまで人の寝ていたソファに座るわけにはいかず、パイプ椅子に腰かけた。
「……あ、言い忘れてたけど紅茶でいいよね?」
「いいですよ」
「はーい、おまちー」
すぐに紅茶が出された。
「いらっしゃい、お名前は?」
「白石未来です」
「どうも、部長です」
彼女は深々と頭を下げる。俺もつられて頭を下げる。
「じゃあ、さっそくこの入部届けに名前を書いてもらおうか」
「……いや、まずここ何部なんですか?」
「え、聞いてないの?」
「ソラに連れてこられました」
「あー、そらそらくんね……あのくるくるの」
「そうです、くるくるの」
彼女はふう、とため息をついた。
かと思ったらまた眠たげにあくびをする。
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