955:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 17:46:30.67 ID:bbAsJ8Or0
【手玉】
「うーん……」
「……やっぱり、微妙、ですよね」
「いやー……微妙っていうか、悪くはないと思うんだけどね」
金曜日の放課後。場所はいつもの通り中等部校舎最上階の部室にて。
「ま、そろそろ休憩にしよっか」
と俺の隣に座る彼女は言葉の続きを語ることなく立ち上がった。
「紅茶でいい?」
「あ、俺やりますよ」
「いいのいいの。ちょっと待っててね」
念のために一応(と軽快な声音とは真逆の神妙な面持ちで胡依先輩に言われた)バックアップを取ってから、ペン入れを進めていたPCの画面から目を外す。
「今日はちょっとお疲れなの?」
「どうすかね」
「昨日と違ってカメみたい」
「多分寝不足です」
真面目か不真面目かどちらかを選べと問われたら、真面目派に属していたい俺ではあるが、今日に限っては授業中に居眠りをしてしまった。
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