過去ログ - 【安価&コンマで】ダンガンロンパ・シークレット4【オリロンパ】
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971:名無しNIPPER
2018/01/19(金) 14:00:29.14 ID:BcARGqKM0
2012年5月31日(1日目)、02:05a.m.――


「ん…っ」

身体に痛みを憶え、湯浅季莉子(女子二十番)はゆっくりと瞼を持ち上げた。
顔の下敷きになっていた右手がじんじんと痺れているし、首が痛む。
まるで授業中によく眠った後のよう――そこまで考え、季莉子は眉を顰めた。
おかしい。
季莉子は上半身を持ち上げたのだが周りは暗くてよく見えないので、自分が体を預けていた板を触り、そこから手を滑らせてその全体像を把握した。
これは、学校で使うような机だ。
しかし、帝東学院のものとは少し形が違う。
同様に自分が腰掛けている椅子にも触れてみたが、やはり形状が違うようだ。

ここは、どこ?
学校じゃない。
そもそも、あたしたちは修学旅行に行く途中だったはず――あれが夢じゃなければ。

季莉子は前に手を伸ばしてみた。
すぐに、温かい何かに触れることができた。
これは、人の体温による温かさ――丸みを帯びたフォルムは、恐らく背中だ。
少し手を上にずらしてみると、別の布の感触がした。
それを掴み、形を確認してみる――フードだろうか、これは。

「…早稀子?」

季莉子は友人の水田早稀子(女子十七番)の名前を呼んでみた。
フードがついている服を着ている人間で最初に思い浮かんだのが全体はカーキ色でそこに白黒のストライプ模様のフードが付いたパーカーをいつも着ている早稀子だったこともあるが、早稀子が前にいるのなら、それは教室での席順と同じ可能性が高いからだ。


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