過去ログ - 【よるのないくに2】ルーエ「護られること」
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6: ◆NDEcT.ClS.[sage saga]
2017/09/11(月) 01:34:00.31 ID:3HeMAZN30


ミュベール「だから逆にこう思うようにしたんだ、あいつが強いのはルーエ…お前の様な友がいるからだとな」

ルーエ「先輩…」

ミュベール「おいつが強いのは…私を超えたのはお前のおかげだルーエ、くよくよするな」


そう言いながらミュベールは塞ぎこんでいたルーエの手を取り、その目をじっと見つめる


ミュベール「今の私の目標はアルじゃない、お前なんだルーエ、お前のようにアルに信頼される人間になりたい」

ルーエ「そんな…畏れ多いです…!」

ミュベール「お前が強くなりたいのなら私はいくらでも手を貸そう、ルーエは私の憧れなんだからな」


微笑みながら放たれたミュベールの思ってもみなかった言葉に、ルーエの頬が赤く染まる
ルーエにとってミュベールは今も昔も変わらぬ憧れの存在であった
知らぬ間に自分がそんな彼女が憧れる存在になっていたという事態に驚きと喜びが一気に押し寄せる


ミュベール「とはいえ、お前もやはり強くなった実感が欲しいだろう、アルの傍にいるためにな」

ルーエ「は、はい・・・」

ミュベール「よし、なら良い、今度アルと手合せするんだルーエ」

ルーエ「・・・えぇ!?」

ミュベール「あいつに挑んで"ルーエは強い"と言わせればいい、簡単なことだ」

ルーエ「しかし先輩に歯が立たない私が今のアルに…」


自分でそう言ってルーエは唇を噛む
今の自分があるより弱いということを理解する心はある
しかし実際にアルに負けてしまったとして、その事実に耐えられるだろうか…


ミュベール「そう言うな、ルーエにも十分に勝機はある」

ルーエ「しかし…!」

ミュベール「あいつと直に戦った私が言うんだ、信頼しろ、少なくとも歯が立たないことはない」

ルーエ「…分かりました、先輩の言葉を信じます」

ミュベール「良い顔だな、やはり私はそういう顔の方が好きだぞ」


嬉しげに言うミュベールにルーエの頬はまた赤くなる
無意識にこんな言葉をいうところはアルと似ている…そうルーエは感じていた




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