過去ログ - 武内P「今日はぁ、ハピハピするにぃ☆」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/07/16(月) 13:29:41.78 ID:crtiB4eCo
「そうか……もう、決めた……か」
シンデレラプロジェクトの解散を阻止するために奔走して居た男が、
今度は、自らの手で、その幕を下ろそうとしているのだから、不思議なものだ。
椅子に深く座り直し、缶コーヒーを傾ける。
苦味と酸味が口の中に広がり、乾いた喉を潤す。
「時期は?」
彼女達、シンデレラプロジェクトへの注目度は、高い。
今のまま継続したとしても、十分に346プロダクションの主力としてやっていけるだろう。
解散をするにあたって様々な要件をクリアーしなければならない。
それに関しては、どう対応していくつもりだろうか。
「三ヶ月後……始動から、丁度1年目を予定しています」
三ヶ月後、か。
……ふむ、何とか、ギリギリでスケジュールの調整が出来る頃合いだね。
方方への根回しや、メンバー達の解散後の方針も整えるには、十分だ。
だが、それには条件がある。
「……参ったねぇ」
右手を首筋にやって、深く、ため息を吐く。
彼女達の――アイドルの寿命というのは、長いものではない。
夜空に輝く星々のように、見上げれば、輝き続けているものではないのだ。
その、時間にすれば短いが、とても強い煌めきを届けるのが、私達の役目とは言え……だ。
「たまの飲みには、付き合い給えよ?」
私だってね、もう若くは無いんだ。
それに、つい先日、喫煙所の設置のために本気を出したばかりなんだ。
それなのに、君、簡単に言ってくれるじゃないか、ええ?
仕事漬けになるとは言え、息抜きくらいはしないとやっていられないよ!
「はい、喜んで」
やれやれ、苦笑交じりに言うだなんて、本当に変わったね、君も。
以前の、臆病になる前の君に戻ってきたと思っていたが、それは間違いだったようだ。
そうだったとしたら、君は、仕事があるからと誘いを断っていただろうからね!
随分とまあ、可愛げがなくなったものだよ、全く!
「はっは! なら、彼女も誘おうか?」
けれど、こんな風にやられっぱなしなのも、面白くは無い。
わかるだろう? この顔を見て、そして、この場面で言う、彼女とは誰の事か。
そうそう、その顔だよ、その顔!
ようし、これで一本取り返せたから、イーブンだね!
「……」
右手を首筋にやりながら、困った顔をしている彼を見る。
それにしても、あんなに素直だったのに、人とは変わるものだね。
本当、誰に似たんだか。
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