過去ログ - 武内P「クローネの皆さんに挨拶を」
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987:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/18(水) 00:25:06.91 ID:Z68f/yjYo
「……」
じい、と彼を見つめる。
この人、何を考えてるのか、本当にわかりにくいわね。
アーニャや凛からは慕われてるようだし、私も……そうね、悪い人では無いと思うわ。
だけど、それとこれとは、話が別。
「私は、君のそういう所を高く評価している」
専務は、満足そうに言った。
そうね、他の子だったら、最初に疑問を浮かべはしないんじゃないかしら。
誰かに認められるのって、ただ、それだけで嬉しいから。
けれど、私は、褒められて認められて、ただ喜んでるだけじゃ、満足しないの。
「ありがとうございます」
でもね、そういう部分を褒められるのも、それはそれで複雑。
だって、疑り深くて素敵だって言われて喜ぶのも、おかしな話じゃない。
ああ、でも、貴女の評価は、素敵さ、綺麗さだけじゃないですものね。
だから、今の言葉は素直に褒め言葉として受け取っておくのが正解かしら。
「君の、その強さ。それこそが、私が君を推薦する理由だ」
強さ……強さ、ねぇ。
確かに、弱いよりは強い方が何かと対応しやすくはあるわよね。
そういった意味じゃ、ええ、確かに、クローネのリーダーは、私って事になるわ。
誰も彼も個性的だけれど、見ていてとても危なっかしいか、
集団にとらわれない程、強すぎるか……だもの。
「その話、お受けします」
私としては、あまり、リーダーって柄じゃないと思うんだけど。
けれど、メンバーの適正を考えると、私以外に適当な人間が居ないわね。
今までは、美波に話を聞いて、なんとなくだけれど、まとめ役をしていた。
必要だと思ったからしていただけで、まさか、実際にそうなるなんてね。
「ですが、その前に一つだけ質問が」
そう言って、彼に向き直る。
座ったまま、まっすぐに背筋を伸ばし、真っ直ぐにこちらを見ている彼。
私が気になっているのは、貴方が、私を強く推薦した理由。
今更になってリーダーをちゃんと決めようっていうのも、貴方の意見なんでしょ?
「私をリーダーに推薦した……理由を聞いても?」
頬にかかった髪をツイとかきあげ、問う。
別に、怒ってるとか、そういったネガティブな感情は無いわよ。
ただ、単純に知りたいだけ。
知的好奇心、とでも言えば良いかしらね。
「笑顔です」
……は?
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