過去ログ - 武内P「あだ名を考えてきました」
1- 20
60:名無しNIPPER[sage]
2018/04/19(木) 23:34:35.85 ID:QifNUJyno

「……」


 何か、行動をしなくちゃいけないとは思う。
 でもさ、一体、どこへ行けばいいの? 何すればいいの?
 全然、わからない。
 考えてはみるけど、それを否定する考えが、すぐに浮かんでしまう。


「……見ててって、言ったのに」


 ここに居ないプロデューサーに文句を言う。
 プロデューサー、今頃、どうしてるんだろ。
 急に私が居なくなって、焦ってるのかな。
 未央や卯月は、きっと、慌ててるに違いない。


「っ……!」


 唇を噛み締め、涙をこらえる。
 今ここで涙を一粒でも零してしまったら、もう、耐えられない。
 私はこの状況を受け入れる事が出来ずに、崩れてしまう。
 だから、必死に、必死に考えないようにする。


 皆のことを考えたら、泣きわめいてしまうだろうから。



「……うえっ……ぐすっ……!」



 聞こえるのは、泣き声。
 耳に飛び込んでくる音の中でも、私の耳は、その声を一際鮮明に拾い上げている。
 その泣き声から伝わってくるのは、二つ。


 一人になってしまったという、不安。


 これからどうなってしまうかわからない、恐怖。


 どちらも、まるで、今の私の心を代弁するかのような、感情の発露。
 その泣き声の主を誰も助けようとしない。
 見えているのに、見えいないかのように、ただ、通り過ぎていく。
 仕方ないのかも知れないけど――


 ――今の私は、それがとても悲しい事だとわかる。


「お母さんと、はぐれちゃったのかな?」


 そんな悲しい思いをするのは、駄目だよね。
 私だって、泣きそうになる位だもん。


 今、私が私のために出来る事はわからない。


 だけど、この目の前で泣いている小さな子のためには何か出来る。


「ひっく……ぐすっ……!」


 ……と、思ったんだけど。
 さて……どうしよう?


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/553.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice