過去ログ - 武内P「あだ名を考えてきました」
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930:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/23(水) 00:22:28.30 ID:sCd2XJe5o
パァンッ、と大きな音がした。
それは、合宿所の襖が開かれた音。
現れたのは、本能のままに躍動する、一匹の美しき獣。
「……!?」
その、何の前触れも無い登場に、シンデレラプロジェクトの二期生達は息を飲む。
これから、一体何が始まると言うのか。
誰も、一言も発さない……――いや、発せない。
落ちる静寂、集まる視線。
それらを一身に浴び、女は――
「ヘーイ!」
――世界は、産声を上げた。
本来ならば、布団に入って眠る時間。
にも関わらず、この所業。
迷惑……ただただ、迷惑。
「フフ……揃いも揃って時差ボケかしら!」
しかし、女は――世界は、止まる事なく動き続ける。
部屋の中央こそが私に相応しいと、そこが私のステージだと言うように。
一歩一歩が、リズミカル。
女を前にしては、全てがオーディエンスと成り果てる。
「アーハン?」
呆然とする少女の顎を女の指が――世界の風が駆け抜ける。
呆けているなど、許されない。
何故ならば、これから……ここから始まるのだから。
最高峰の――世界レベルのステージが。
「――カモンッ!」
漆黒の髪が、舞う。
美しき肢体が、舞う。
ミュージックは、無い。
だが、ここには全てが――世界が、在る。
「……!」
その姿、あまりにもリズミカル。
その女、あまりにもダンサブル。
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