過去ログ - 武内P「あだ名を考えてきました」
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934:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/23(水) 01:35:13.93 ID:sCd2XJe5o

「……!」


 シンデレラ達は、顔を歪める。
 一体、女はどこの国へと飛んだのか。
 世界は、一体どこへ向かっているのか。


「フフ……! 良い顔つきだわ!」


 挑戦的な、その言葉。
 しかし、女の踊りは、優美で、儚い。
 触れれば手折れてしまいそうな、繊細さ。


 流れるは――ワルツ。


 敷かれた布団の海を三拍子が支配する。
 時に大胆に跳ぶ、寝ている人を踏まない配慮。
 優しい、とても優しい世界。


「欧州の風……肌で感じるわ!」


 そんな訳がない。


 ……そう、頭では思っているのに。
 布団の海上を飛ぶ女から、風が吹き付けてくるのだ。


 ヨーロッパの――世界の風が!


 先程までとは、まるで異なる女の踊り。
 女は、いくつの顔を持っているのか。
 いや、女だからこそ、いくつもの顔を持っているのか。


「フフ……!」


 慈愛に満ちた、聖母の様な微笑み。


 している事は、安眠妨害だと言うのに。
 物凄く、はた迷惑な行動だと言うのに。


 誰も、女を咎めない。
 世界を咎める者など、居はしない。
 それが、世界レベル。



「ヘーイ!」



 それが、この女。
 世界を知り、世界を求め、世界に求められる、この女。
 再び広げたその翼で、次はどこへ向かおうと言うのか。


「次は――北米、メキシコにしようかしら!」


 南米から欧州、そして、次は北米という、あまりにも非効率なそのルート。
 それを躊躇いなく実行に移せるのが、世界レベル。


 嗚呼……あまりにも……ダンサブル!


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