45:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/16(金) 01:20:46.38 ID:g+ryXGAuo
「その、私は……!」
彼が、とても困っているのがわかる。
他人が、身体的特徴について悩んでいると、告げてくる。
そういう時にどう答えるかの正解なんて、有りはしない。
……こうなりたくなかったから、一人で居たかったのね。
「瞳の色が違うのは……です、ね……!」
瞳の色が違っても、綺麗。
どちらの瞳の色も、綺麗。
色なんか、関係がない。
――全部、言われてきた。
「……」
きっと、彼もこの内のどれかを言ってくれるのだろう。
それによって、私のグチャグチャな感情は整えられる。
普段通りになった私は、笑顔で彼にお礼を言って、一安心。
それで、おしまい。
「……」
本当に、嫌な女だ。
「私は、おっ……」
焦る彼を冷静に見続け、慰めの言葉を待っているだけだなんて。
なんて――
「お得だと、そう、思います……!」
――……なんて?
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